建物の構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 鉄筋コンクリート構造の中性化は、構造体の耐久性や寿命に影響しない。
- 木造建物の寿命は、木材の乾燥状態や防虫対策などの影響を受ける。
- 鉄筋コンクリート構造のかぶり厚さとは、鉄筋の表面からこれを覆うコンクリート表面までの最短寸法をいう。
- 鉄骨構造は、不燃構造であるが、火熱に遭うと耐力が減少するので、耐火構造にするためには、耐火材料で被覆する必要がある。
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正解!
1
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解答と解説
【解答】1
選択肢1 鉄筋コンクリート構造の中性化は、構造体の耐久性や寿命に影響しない。
【答え】誤り
【解説】
鉄筋は酸(それによって生じる錆)に非常に弱いため、通常はアルカリ性であるコンクリートに包みます。これが鉄筋コンクリートです。そして、コンクリートが中性化すると中の鉄筋が錆びてしまい耐久性などに影響が出てしまいます。よって、鉄筋コンクリート構造の中性化は、構造体の耐久性や寿命に影響するので、誤りです。
選択肢2 木造建物の寿命は、木材の乾燥状態や防虫対策などの影響を受ける。
【答え】正しい
【解説】
木材は、水分を含むと強度が小さくなります。逆に、木材は、乾燥状態の方が強度が大きいです。また、虫に喰われると強度が落ちるのは当然です。よって、木造建物の寿命は、木材の乾燥状態や防虫対策などの影響を受けるので正しいです。
選択肢3 鉄筋コンクリート構造のかぶり厚さとは、鉄筋の表面からこれを覆うコンクリート表面までの最短寸法をいう。
【答え】正しい
【解説】

鉄筋コンクリート造の「かぶり厚さ」とは、コンクリート表面から外側に近い鉄筋までの距離を指します。鉄筋に対するコンクリートの最小のかぶり厚さは、建築基準法施行令で部位に応じて定められています。よって、正しいです。
選択肢4 鉄骨構造は、不燃構造であるが、火熱に遭うと耐力が減少するので、耐火構造にするためには、耐火材料で被覆する必要がある。
【答え】正しい
【解説】
鉄骨構造は、不燃構造ですが、耐火性が低い(火熱に弱い)ため、耐火構造にするには耐火材料で覆う必要があります。よって、本肢は正しいです。

まとめ 宅建試験における建物に関する問題は、覚えるだけで大丈夫です。理解できればいいのですが、選択肢1のように化学の知識も必要となるため、なかなか理解できない部分もあると思います。そのため、とりあえずは丸暗記で対応しましょう!
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