宅建試験の効果的な勉強法2、インターバル勉強法(スペーシング)
あなたは、宅建の勉強をした後、いつ復習をしていますか?復習のタイミングによっては、効果を生まないタイミングもあるので、今回は、「復習するタイミングに関係するインターバル勉強法」「宅建の試験勉強における具体的な復習サイクル」を解説いたします。
インターバル勉強法とは?
インターバル勉強法(スペーシングともいう)とは、一度学んだことを、しばらく時間を空けてから勉強をし直すことです。宅建の勉強をしたけど、2週間も経てば、勉強した内容を思い出そうとしても、忘れてしまう。だから、時間を空けて復習するのは、非効率じゃないの?と思われるかもしれません。でも、実は逆なんです。
実際の研究結果でも時間を空けた方がより記憶に定着していることが分かっています。
例えば、宅建のポイントを20個覚えたいとします。その場合、同じ日に20個のポイントを3回復習するのではなく、翌日~数週間をおいて3回復習した方が、長期記憶にとっては効果的だということです。
長期記憶と短期記憶の違いは?
長期記憶とは、長期間にわたって、頭に情報をとどめておくことを言います。
一方、短期記憶とは、短時間だけ、頭に情報をとどめておくことを言います。
明日が宅建試験だから、今日しか時間がないというのであれば、短期記憶でよいので、20個のポイントを3回復習する方法でよいです。しかし、通常、宅建試験の場合、少なくとも3か月以上は勉強をするわけなので、勉強した内容は、長期記憶として、頭に保存しておく必要があります。それであれば、一定期間のインターバル(時間)を置いて復習するのがよいです。
宅建の試験勉強における具体的な復習サイクル
まず、始めにお伝えしたいことは、必ず、2週間後に復習するとか、1か月後に復習するとか細かく決めなくても大丈夫だということです。このルールを守ろうと思うと、勉強が嫌になってくるはずです。なぜなら、今日やった部分をノートにまとめたりする必要があるからです。そのため、そこまでしなくてもよいので、出来るだけ簡単に復習ができるようしていきましょう。
例えば、
1. 前日勉強した内容は、翌日必ず復習する
2. 一通り全分野勉強したら、再度一から復習していく
これだけで大丈夫です。
1)については、前日、参考書を1ページ読んだのであれば、そのページを再度読み返せばよいです。
また、宅建の過去問を5問勉強したのであれば、その5問を再度、解きなおしたり、問題と解説を読み返せばよいです。
2)については、権利関係、宅建業法、法令上の制限、税その他を一通り勉強するのに2か月かかったのであれば、2か月後に再度復習する流れとなります。
1)の通り、前日の復習で1回目の復習は行っているので、2)の復習は、実質的には2回目の復習になるでしょう。
もし、全分野を終わらすのに4か月以上かかりそうで、全分野を終わらしてからだと不安だというのであれば、権利関係を一通り終わらせた後に、再度権利関係で勉強した部分を復習する流れでもよいでしょう。
あなたがまずやるべきこと
まずは、前日の復習は行うようにしましょう!もし、勉強時間が少なすぎて、前日の復習を行っていたら全然前に進めないというのであれば、前日の復習は省略してドンドン先に進めていき、権利関係や宅建業法などの1分野を終わらせましょう。1分野を終わらせて、復習したいと思ったのであれば、ここで1分野復習すればよいですし、もし、全分野一通り勉強したいというのであれば、全分野を一通り終わらせてから2周目に入ればよいでしょう。