選択肢１ 建物の構成は、大きく基礎構造と上部構造からなっており、基礎構造は地業と基礎盤から構成されている。 

【答え】適当

【解説】
建築でいう上部構造とは、建物を支える基礎より上にある部分の構造をいいます。例えば、柱や梁、屋根等です。一方、地中にある部分の構造を、下部構造といいます。例えば、基礎です。そして、基礎構造は「地業」と「基礎盤」から構成されています。よって、適当です。
地業（じぎょう）とは、基礎を支えるための、基礎底より下に砕石、杭などを設けた部分のことを指します。

選択肢２ 基礎の種類には、基礎の底面が建物を支持する地盤に直接接する直接基礎と、建物を支持する地盤が深い場合に使用する杭基礎（杭地業）がある。 

【答え】適当

【解説】
基礎の種類には、「直接基礎」と「杭基礎」があります。

• 直接基礎とは、基礎の底面が建物を支持する地盤に直接接する基礎のこと
• 杭基礎とは、建物を支持する地盤が深い場合に使用する基礎のこと

選択肢３ 直接基礎の種類には、形状により、柱の下に設ける独立基礎、壁体等の下に設けるべた基礎、建物の底部全体に設ける布基礎（連続基礎）等がある。 

【答え】最も不適当

【解説】
直接基礎の種類には、「独立基礎」「布基礎」「ベタ基礎」の3種類があります。

• 「独立基礎」とは、柱の下にのみ独立してある基礎のこと
• 「べた基礎」とは、柱の下だけでなく、柱のない部分まで基礎があるもの（建物の下全体に基礎がある）
• 「布基礎」は、独立基礎とベタ基礎の中間的な基礎（柱の下には基礎があり、その他の部分も一部基礎がある）

よって、「建物の底部全体に設ける布基礎」は誤りです。これは「べた基礎」です。
＞布基礎と独立基礎、ベタ基礎の違い

選択肢４ 上部構造は、重力、風力、地震力等の荷重に耐える役目を負う主要構造と、屋根、壁、床等の仕上げ部分等から構成されている。 

【答え】適当

【解説】
上部構造は、重力、風力、地震力等の荷重に耐える役目を負う主要構造と、屋根、壁、床等の仕上げ部分等から構成されています。よって、適当です。

まとめ 毎年１問出題される「建物」に関する問題です。これは、宅建試験の過去問や予想模試をたくさん行って、解説を暗記すれば解けるので、丸暗記勉強法で対策していきましょう！