【答え】誤り

【解説】

本問における家系図は上記の通りです。そして、母Ｃと兄Ｄはすでに死亡しています。そして、今回父Ｂが死亡した場合の法定相続人と法定相続分を考えます。Ｂが死亡した場合の法定相続人は、「配偶者であるＣ」と「子であるＡとＤ」の３人です。しかし、Ｃは死亡しているため、Ｃは相続人でなくなります。また、Ｄも死亡しているため、Ｄも法定相続人から外れますが、Ｄには子Ｆがいるため、Ｆが代襲相続されます。つまり、相続人はＡとＦです。ＦはＤの地位をそのまま承継しているため、法定相続分は、子であるＡとＤがそれぞれ２分の１ずつで分け、Ｄの相続分がＦに代襲相続されるという流れです。したがって、法定相続分は、Ａが２分の１、Ｆも２分の１となります。よって、本肢は誤りです。Ｅは、死亡したＢとは相続について関係のない人です。

【答え】誤り

【解説】

被相続人の相続財産が不動産の場合、相続財産は共同相続人の共有となります。したがって、本肢の場合、選択肢１の解説から、甲建物の持分は、ＡとＦがそれぞれ1/2ずつとなります。つまり、共同相続人は、それぞれ甲建物全部を持分の範囲内で使用する権利を持っているので、共同相続人の一人Ａが、甲建物を一人で占有していたとしても、他の共同相続人Ｆは、Ａに対して当然に建物の明渡請求をすることができません。ただし、共有者Ａは、自己の持分を超える使用の対価を償還する義務を負うので、ＦはＡに対して、Ａの持分を超える使用の対価を請求することはできます（2023年の改正点）。この点はしっかり理解しましょう！具体例は個別指導で解説します！無料講座でも、具体例を出して解説しているので、ぜひ、ご参加ください。宅建合格するための効率的な勉強法もお伝えしています。

【答え】誤り

【解説】

Ａが死亡した場合の法定相続人を考える場合、はじめに「配偶者」を確認します。配偶者が存在すれば、配偶者は必ず相続人になります。しかし、本肢の場合、配偶者はいません。次に考えるのは、法定相続人第一順位である「子（直系卑属）」です。本肢の場合、子はいないので、第二順位を確認します。第二順位は、親（直系尊属）です。親については、父Ｂがいます。そのため、父Ｂのみが法定相続人となり、すべての財産（1/1）を相続します。兄は、第三順位なので、本肢の場合、法定相続人とはなりません。

【答え】正しい

【解説】

本問のポイントは「兄弟姉妹は遺留分がない」ということです。本肢の場合、Ａが死亡したときの法定相続人分は、Ｆのみです。Ｆは兄Ｄの地位を引き継いでいます。そのため、Ｆも遺留分はありません。したがって、ＦはＧに対して遺留分を主張することができない。つまり、遺留分侵害額請求はできないということです。