選択肢１ 耐震構造は、建物の柱、はり、耐震壁などで剛性を高め、地震に対して十分耐えられるようにした構造である。

【答え】適当

【解説】
耐震は、壁や柱など建物の構造自体の強度を上げて、地震の振動エネルギーに耐えられるようにする構造です。

選択肢２ 免震構造は、建物の下部構造と上部構造との間に積層ゴムなどを設置し、揺れを減らす構造である。

【答え】適当

【解説】
免震は、地面と建物の間に入れた免震装置（鋼やゴムなどを使用したダンパー）が振動エネルギーを吸収し、地震の振動エネルギー直接建物に振動が伝わらないようにする構造です。大地震の際、振動を30～50％に低減して小地震程度に抑えることができます。

選択肢３ 制震構造は、制震ダンパーなどを設置し、揺れを制御する構造である。

【答え】適当

【解説】
制震は、建物の各階の柱、梁、壁などに制震装置（鋼やゴムなどを使用したダンパー）を組み込み、建物に伝わった地震の揺れを吸収（制限する）する構造です。地震の揺れが上の階ほど増幅する高層ビルなどに、有効な技術です。大地震の際、振動を70～80％に低減して中地震程度に抑えることができます。

選択肢４ 既存不適格建築物の耐震補強として、制震構造や免震構造を用いることは適していない。

【答え】最も不適当

【解説】
既存不適格建築物とは、建設時に適合だったが、以降の建築基準法の改正で、建築基準法に適合しなくなった建物です。既存不適格建築物の耐震補強として、制震改修や免震改修を用いることも適しています。よって、最も不適当です。

まとめ 本問は、地震対策の「耐震」「免震」「制振」に関する出題です。基本的な内容なので、対比させて覚えておきましょう！