建築物の構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 鉄骨造は、自重が大きく、靱性が小さいことから、大空間の建築や高層建築にはあまり使用されない。
- 鉄筋コンクリート造においては、骨組の形式はラーメン式の構造が一般に用いられる。
- 鉄骨鉄筋コンクリート造は、鉄筋コンクリート造にさらに強度と靱性を高めた構造である。
- ブロック造を耐震的な構造にするためには、鉄筋コンクリートの布基礎及び臥梁により壁体の底部と頂部を固めることが必要である。
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正解!
1
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解答と解説
【解答】1
選択肢1 鉄骨造は、自重が大きく、靱性が小さいことから、大空間の建築や高層建築にはあまり使用されない。
【答え】最も不適当
【解説】
鉄骨造(S造)は、自重が小さく、靱性(じんせい)が大きいことから、大空間の建築や高層建築に使用されます。 靱性(じんせい)とは、ねばり強さのことです。鉄骨造りが自重が小さいというのは、鉄筋コンクリートと比べて自重が小さいということです。
選択肢2 鉄筋コンクリート造においては、骨組の形式はラーメン式の構造が一般に用いられる。
【答え】適当
【解説】
鉄筋コンクリート構造(RC造)は、骨組の形式はラーメン式の構造が一般に用いられます。ラーメン構造とは、柱とはりを一体化して骨組を作ったものを言います。
選択肢3 鉄骨鉄筋コンクリート造は、鉄筋コンクリート造にさらに強度と靱性を高めた構造である。
【答え】適当
【解説】
鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)は、鉄筋コンクリート造にさらに強度と靱性を高めた構造です。これは、鉄筋コンクリートに、鉄骨が加わることから考えても分かるでしょう。
選択肢4 ブロック造を耐震的な構造にするためには、鉄筋コンクリートの布基礎及び臥梁により壁体の底部と頂部を固めることが必要である。
【答え】適当
【解説】
ブロック造りとは、コンクリートブロックを積上げ、鉄筋とコンクリートやモルタルで補強した壁をもつ建物を言います。そして、ブロック造は、耐火性は高いが、耐震性は低いです。
このブロック造の建物の耐震性を上げるには、底部(基礎)を鉄筋コンクリートの布基礎にして、さらに頂部を臥梁(鉄筋コンクリートの梁)にして固める方法があります。

まとめ 建物に関する内容は、覚えるだけなので、過去問等を使いながら覚えてしまいましょう!理解すると頭に入れやすい部分もありますが、丸暗記でも得点できます!
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